高和地区では、平成19年度より「農地・水・環境保全向上対策事業」に取組み、集落内の農業環境を保全するため集落全体での共同活動を行ってまいりました。
農家以外の方の協力も徐々に得ることができるようになり、集落の一体感・絆の大切さを感じています。この活動をきっかけに、平成21年6月「高和里づくり協議会」を設置しました。
「仕事が忙しいのに里づくり活動を行っていくのは、厳しい」など消極的な意見もありましたが、「少子高齢化の時代で、これから農業をやっていくのが不安」「今後の地域のことを真剣に考えていく必要がある」「もっと活性化した村にしたい」など積極的な意見もあり、里づくり協議会設立に伴い、集落全体として里づくり計画の策定に取り組むことにいたしました。
お互いに協力し「高和里づくり計画」をもとに、まずは、小さなことから一つ一つ計画を現実のものとしていきます。そうすることで、「里づくり」という言葉に大きな夢を描き、活動を続けていきます。
里づくり協議会 イメージ図
「里づくり協議会」は、協議会のメンバーに農家以外の方も加わること、自治会や農会をはじめ様々な立場の団体が集まること、そこに外部との繋がりもあることが特色であり、この立場の異なる人々が一同に会して集落の将来像を話し合うことで、色々な立場の意見や考えをお互いに発見でき様々なアイディアが生まれ、集落の絆も深まります。
特に当地区では、「里づくりに取り組むからには、なるべく多くの人に関わってもらいたい」という想いの基、多くの人に関わってもらう工夫をしています。 一方、農業の振興や農村の活性化、あるいは農村を魅力あるものにするためや農村におけ市民相互のふれあいをすすめることを目的とした取り組みも実施されています。
その他、共生ゾーン条例に基づく「農村用途区域」の用途変更を行うこともできます。これには、私たちの意向を反映する権限を持っており、将来の土地利用を住民の手で考えていくことができます。
つまり『里づくり協議会』は農村地域の将来を住民自らが語り、考える「場」として用意されています。